つま先立ちは便秘解消に効果アリ？

「つま先立ちが便秘解消に効果的だ」

ということを言う方がいらっしゃいますが本当でしょうか？

身体の構造から考えれば、直接的には関係しないでしょう。

なぜなら、足を鍛えて便秘が改善されるとは思えないからです。

ただ、ふくらはぎには腓腹筋（ひふくきん）という筋肉があります。

腓腹筋は、身体の中でも比較的大きい筋肉で、この筋肉を動かすことで代謝を上げるという効果はあるのです。

ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれています。

心臓から最も遠くに位置するのがふくらはぎですから、代謝が悪くなると血流がたまりやすくなります。

血流がたまれば身体全体の循環が悪くなり、便秘にもなりやすいと言えるのです。

つま先立ちをしてふくらはぎの筋肉を動かすことで、足にたまった血流が上半身にもどりやすくなり、血行が改善されます。

それと同時に、大きい筋肉を鍛えることで代謝もよくなります。

代謝を良くすることが腸の働きにも良い影響を与え、便秘解消の手助けになるわけですね。

また、つま先立ちでバランスをとることで腹筋が鍛えられ、腸の蠕動（ぜんどう）運動を良くします。

ただし、つま先立ちをすることで、すぐに便意をもよおし排便という即効性につながるのかというと、少し疑問が残ります。

しかし、電車やバスに乗っている時間、朝ハミガキをしている時間、ただ何もせず立っているだけではもったいないです。

腓腹筋を鍛えて代謝をあげる意識を持つことで、便秘解消にはかなり効果が期待できるでしょう。

最後に、つま先立ちは、間違った場所に力をいれると脚が太くなってしまうことがありますので、注意してください。

脚に力を入れず、おへその下あたりに力を入れ、お尻をキュッと引きしめるようにしましょう。

そうすれば、便秘解消と同時に美脚効果も期待できるでしょう。